iDeCoのお勧めはマネックス証券!!!出口戦略を考える!!!
iDeCoのお勧めはマネックス証券!!!
お勧めポイントは以下の通りです。
- 口座維持手数料が無料である。
- 全てのクラスに信託報酬最安値が揃っている。
- 受け取り時に一括と年金を組み合わせる事ができる。
- まだまだ商品の拡張余地がある。
順番に見ていきましょう。
口座維持手数料が無料である。
iDeCoでかかる手数料をまとめてみました。
- 加入時に国民年金基金連合会に支払う金額(2,777円)
- 加入時に金融機関に支払う金額(0円~1,000円程度)←マネックス証券は0円!
- 運用時に国民年金基金連合会に支払う金額(103円)
- 運用時に信託銀行に支払う金額(64円)
- 運用時に口座管理料として金融機関に支払う金額(0円~500円程度))←マネックス証券は0円!
- 給付時に信託銀行に支払う金額(432円)
上記1,3,4,6はどこの金融機関でiDeCo口座を開設しても必ず発生する費用です。
しかし、上記2,5は金融機関によって差があります。
特に5の口座管理料は毎月発生するため、確実にリターンを押し下げます。
どうせなら無料の所で口座開設しましょう。
上記2,5が無料の金融機関は、ネット証券だと、マネックス証券、楽天証券、SBI証券、松井証券の4社しかありません。
以降の比較は上記4社に絞って行います。
全てのクラスに信託報酬最安値が揃っている。
各証券会社のクラス毎の信託報酬が最安値のファンドは以下の通りです。
ちなみにインデックスファンドのみを比較しています。
アクティブファンドやコモディディ、預金は殆どの人がiDeCoでは選択しないと考えているからです。
<マネックス証券>
クラス | 商品名 | 信託報酬 |
日本株式 | DIAM DC 国内株式インデックスファンド | 0.1674% |
国内債券 | 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) | 0.1296% |
国内REIT | DCニッセイJ-REITインデックスファンドA | 0.2700% |
先進国株式 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11772% |
米国株式 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.1728% |
新興国株式 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.20412% |
先進国債券 | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.1836% |
新興国債券 | iFree 新興国債券インデックス | 0.2376% |
海外REIT | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.2916% |
バランス | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.17172% |
<楽天証券>
クラス | 商品名 | 信託報酬 |
日本株式 | 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1728% |
国内債券 | たわらノーロード国内債券 | 0.1512% |
国内REIT | 三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 0.2700% |
先進国株式 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)) | 0.2296% |
米国株式 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) | 0.1696% |
新興国株式 | インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 | 0.5940% |
先進国債券 | たわらノーロード先進国債券 | 0.1836% |
新興国債券 | インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型) | 0.5616% |
海外REIT | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.2916% |
バランス | 楽天・インデックス・バランス(DC年金) | 0.2078% |
<SBI証券>
クラス | 商品名 | 信託報酬 |
日本株式 | ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.17172% |
日本株式 | 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.17172% |
国内債券 | 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内債券インデックス | 0.15012% |
国内REIT | ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド | 0.2700% |
先進国株式 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11772% |
米国株式 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.1728% |
新興国株式 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.20412% |
先進国債券 | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.1836% |
新興国債券 | iFree 新興国債券インデックス | 0.2376% |
海外REIT | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.2916% |
バランス | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.17172% |
<松井証券>
クラス | 商品名 | 信託報酬 |
日本株式 | DIAM DC 国内株式インデックスファンド | 0.1674% |
国内債券 | 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) | 0.1296% |
国内REIT | たわらノーロード国内リート | 0.2700% |
先進国株式 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11772% |
米国株式 | なし | ---% |
新興国株式 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.20412% |
先進国債券 | eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.1836% |
新興国債券 | 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド | 0.5616% |
海外REIT | たわらノーロード先進国リート | 0.2916% |
バランス | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.17172% |
以上から、全てのクラスで信託報酬が最安値は、マネックス証券とSBI証券となります。
受け取り時に一括と年金を組み合わせる事ができる。
iDeCoでは、60歳から70歳の間の好きな時に受け取り(給付)を開始することができます。
受け取りの方法は、大きく分けて以下の3通りがあります。
- 一括で受け取る
- 年金で受け取る
- 一括と年金を組み合わせて受け取る
上記4社のうちSBI証券のみ一括と年金を組み合わせて受け取る事ができません。
従って、SBI証券のみ受け取り時の自由度が悪いです。
組み合わせができないと受取額が全額非課税にできない事がありえます。
其々でどういった課税をされるのか見ていきましょう。
一括で受け取る場合は「退職所得」として課税される
一括で受け取る場合には、「退職所得」として課税の対象となります。
「退職所得」には、会社から受け取る退職金なども含まれます。
「退職所得」には「退職所得控除」があります。
「退職所得控除の上限」の計算式は以下の通りです。
- (年数が20年以下の場合)40万円×年数
- (年数が20年超の場合)800万円+70万円×(年数-20年)
※「年数」=「勤続年数」と「iDeCo加入年数」のうち長いほう。
「退職所得控除額の上限」を超えた部分について、その2分の1が「課税退職所得金額」になります。
また、所得税率は以下の通りになります。
課税退職所得金額(A) | 所得税率(B) | 控除額(C) | 税額=((A)×(B)-(C))×102.1% |
---|---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 | ((A)×5%)×102.1% |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 | ((A)×10%-97,500円)×102.1% |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 | ((A)×20%-427,500円)×102.1% |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 | ((A)×23%-636,000円)×102.1% |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 | ((A)×33%-1,536,000円)×102.1% |
1,800万円を超え 4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 | ((A)×40%-2,796,000円)×102.1% |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 | ((A)×45%-4,796,000円)×102.1% |
例えば、年数=10年で800万円を一括で受け取った場合の税金は以下の通りとなります。
- 「退職所得控除」=40万円×10年=400万円
- 「課税退職所得金額」=(800万円ー400万円)÷2=200万円
- 「税額」=(200万円×10%-97,5000円)×102.1%=104,653円
年金で受け取る場合は「公的年金等にかかわる雑所得」として課税される。
「年金」として分割で受け取る場合には、「公的年金等にかかわる雑所得」として課税の対象となります。
公的年金等にかかわる雑所得には、国民年金、厚生年金、共済年金が含まれます。
「公的年金等にかかわる雑所得」には「公的年金等控除」があります。
「公的年金等控除の上限」の計算式は以下の通りです。
- (65歳未満の場合)70万円
- (65歳超の場合)120万円
公的年金等に係る雑所得の金額の計算方法は以下の通りとなります。
年金を受け取る人の年齢 | (a)公的年金等の収入金額の合計額 | (b)割合 | (c)控除額 |
---|---|---|---|
65歳未満 | (公的年金等の収入金額の合計額が700,000円までの場合は所得金額はゼロとなります。) | ||
700,001円から1,299,999円まで | 100% | 700,000円 | |
1,300,000円から4,099,999円まで | 75% | 375,000円 | |
4,100,000円から7,699,999円まで | 85% | 785,000円 | |
7,700,000円以上 | 95% | 1,555,000円 | |
65歳以上 | (公的年金等の収入金額の合計額が1,200,000円までの場合は、所得金額はゼロとなります。) | ||
1,200,001円から3,299,999円まで | 100% | 1,200,000円 | |
3,300,000円から4,099,999円まで | 75% | 375,000円 | |
4,100,000円から7,699,999円まで | 85% | 785,000円 | |
7,700,000円以上 | 95% | 1,555,000円 |
例えば、65歳以上の人で「公的年金等の収入金額の合計額」が350万円の場合には、公的年金等に係る雑所得の金額は次のようになります。
3,500,000円×75%-375,000円=2,250,000円
一括と年金を組み合わせて受け取る場合は各々として課税される。
一括で受け取る部分は「退職所得」に、年金として受け取る部分は「公的年金等にかかわる雑所得」として課税されます。
例えば、年数=10年で800万円を受け取る場合は一括で400万円で受け取り、残りの400万円を10年間として年間40万円ずつ年金として受け取ると全額非課税として受け取れます。
まだまだ商品の拡張余地がある。
iDeCoの商品は1つの金融機関で扱える上限数が決まっています。
1つの金融機関で扱える商品数の上限は35個です。
各ネット証券のiDeCo取扱い数は以下の通りです。
証券会社 | 取扱い数 |
マネックス証券 | 25 |
楽天証券 | 32 |
SBI証券 | 36 |
松井証券 | 12 |
マネックス証券とSBI証券は最近「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が追加されました。
SBI証券は上限いっぱいまで商品を取り扱っています。
既存の商品をiDeCoから除外する事は難しい事からSBI証券はこれ以上拡充はないとみた方が良さげです。
今後、より良い商品が出た時に追加枠が多いのは、松井証券とマネックス証券です。
まとめ
まずは楽天証券で取り扱っている「楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」と「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」をiDeCoで積立したい人は楽天証券一択です。
しかし、「楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」と「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」は積立NISAであれば全社で取り扱っていますので、iDeCoで積み立てるメリットは薄いでしょう。
「楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」は「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」、「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」とほぼ同じようなもの(詳しくはベンチマークが別)であると考えると信託報酬が安い「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に軍配が上がりそうです。
従って、私のお勧めする金融機関はマネックス証券となります。
ただし、投資は自己責任ですので、各自でよく考えて決めてください。
ちなみに私はiDeCoはマネックス証券、積立NISAは昨年(2018年)はマネックス証券でしたが、今年(2019年)からは楽天証券で行っています。
積立NISAをマネックス証券から楽天証券に変更したのは、楽天カード決済でポイントが付くからです。
投資は自己責任だよっ!
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